2015年2月17日火曜日

学生紹介:片山拓人(修士1年)




Q お名前と作品名を教えてください。

片山拓人です。
作品名は「すこやかな歪み(すこやかなひずみ)」です。

Web(まだ何もないです。いつか更新します...!): http://katayama-takuto.tumblr.com/ 
Twitter: @kata_taku


Q 本専攻に入る前はどんなことをされていましたか?
 また、なぜ本専攻に入ろうと思いましたか?

日本大学芸術学部デザイン学科を卒業し、
2年ほどデザイン系の制作会社でアシスタントデザイナーとして働いていました。
デザインの仕事も好きでしたが、本格的にアニメーションの制作をしたい気持ちが捨てきれず「挑戦しないで死ぬ間際にぐだぐだ後悔するのは嫌だな」という気持ちから大学院を受験しました。
ほぼ仕事をやめた状態で受験に臨んだので、心身ともに大変切羽詰まっておりました。


Q 本作品を作ったきっかけを教えてください。

いつもは自分が楽しんで制作できる題材を選択しているのですが、
今回は日々の生活の中で気付いた違和感が発端になっています。
その違和感を自然と受け入れていた自分自身にはっとしたのと同時に、感じ取れなかったゆるやかな変化を不気味に思ったことがきっかけです。




Q 制作プロセスを教えてください。

紙に直接描いて動かした動画と頭の中でイメージしていた動きに誤差がある様に感じたので、できる限りイメージに近付けるために、描いたその場ですぐに動きのチェックができる「TVPaint」というソフトを使用したPC上での作画に挑戦してみました。
ただ、画面の仕上がりにはアナログ独特の質感がほしかったので、最終的に作画した画像データを紙に印刷し、レイヤー状に重ね合わせ、後方から光をあてて紙が透過した状態を1コマずつ再撮影していきました。
結果として二度手間となるよくわからない手法になりました。




Q 今回、何を一番重視して制作しましたか?

光の透過によって生じた影やノイズ、ボケ感といった質感の出し方です。
質感の調整は提出〆切りギリギリまでくり返し行いました。
また、「痛み」をストレートに表現することと、動きの中に「もたつき」が出ないことにも気をつけました。




Q 制作の合間にしていた気分転換は何ですか?

SNSを見たり、洗濯しに行ったり、銭湯に行ったり、食事をしたりしてました。
深夜はラジオや「水曜どうでしょう」の動画の音声のみを聴いたりして一人で笑いながら作業をしていました。
「水曜どうでしょう」では「シェフ大泉 夏野菜スペシャル」と「四国八十八カ所シリーズ」が好きです。




Q 在学中で一番印象に残った出来事は何ですか?

昨年の8月に広島国際アニメーションフェスティバルのために広島へ行ったことです。
映画祭自体も初めての経験で楽しかったのですが、会場の外に出た時のかんかん照りの日差しと街全体から流れる空気に「夏休み感」が漂っていて、とても良かったことを覚えています。
またカキとお好み焼きを食べに行きたいです。





片山拓人さんの作品「すこやかな歪み」は横浜会場プログラム「一年次作品2015」、東京会場プログラム「一年次作品2015 Aにて上映いたします。

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