Q お名前と作品名を教えてください。
米谷聡美です。作品名は「白いうなばら」です。
Q 本専攻に入る前はどんなことをされていましたか?
また、なぜ本専攻に入ろうと思いましたか?
高3の夏に初めて動画を描いて、それはスキップをする男の子のたった10枚程度の動画だったんですけど、自分の絵が動く事にものすごく感動して、絶対アニメーションで一本作品を作ってやる!と思い、地元宮城をはなれて神奈川に来ました。
大学では東京工芸大学のアニメーション学科、古川研究室(通称タクゼミ)に所属しアニメーションを学び、とにかく絵を動かす事が「楽しい」と考える毎日でした。
しかし学部のうちはそればかりで技術としてはまだまだな部分が多く、次のステップとして作品と自分に強みを身につけたいと思い、修行のつもりで本専攻に入学しました。
Q 本作品を作ったきっかけを教えてください。
2年前に大切な人を失い、伝えたいことがあってももう二度と想いを通わせることが出来ないという現実に直面しました。
この、溜まっていく一方である「言葉」や「感情」といったものをどうにかして消化したいと思ったのが制作のきっかけです。
頭のどこか片隅にある悶々とした感情を、時間が自然と解決してしまう前に自分の手で解放させることで、自分は本当の意味で前を向く事が出来、観客にも何か伝える事ができるのではないかと思い作り始めました。
Q 制作プロセスを教えてください。
頭に浮かんだイメージを一枚の絵に描き起こして、その絵を元にストーリーを考えて、それを何度も繰り返していくことで物語の内容を固めていきました。
今回は作品制作で初めて模型を作り、それを参考に作画しました。
紙粘土で作った本当に簡単な模型でしたが、構図を決める際に有ると無いとでは大違いで、作業がさくさく進みました。
彩色は全てパステルで行い、編集の段階で3Dレイヤーを使ったりもしました。
Q 今回、何を一番重視して制作しましたか?
親子の感情のズレと重さです。
Q 制作の合間にしていた気分転換は何ですか?
おいしいご飯を好きなだけ食べることと、人形の洋服を作る事です。
Q 在学中で一番印象に残った出来事は何ですか?
一番を決めるのは難しいですが、入学して最初の授業「立体演習」の編集作業をチームの子と行っている時、誰かが「本専攻の教授陣をまとめて一発で言えたら楽だよね~」と訳の分からぬ事を言い出し、徹夜で「岡村
有タルト(おかむら
ゆ~たると)」という言葉を生み出し、お腹がよじれるほど笑いころげたことです。
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